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●vol.7 “こんなことがあるのでしょうか”  Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG


“こんなことがあるのでしょうか”


早速ですが、下の写真をご覧ください。


これは、懇意にさせていただいています
岐阜県高山市の彫刻家の方の作品たちです。
(ベンチは除きます。)


前回のブログで登場された地蔵菩薩さまと童子さま3体です。
この彫刻家の方とは懇意にさせていただいているのですが、
予算の都合上、なかなか買うことが出来ずにいましたが、
ある日インターネットオークションに出品されているのを発見し、
右から2番目の童子さまを落札しました。

すると、その後1か月のうちに別々の出品者から
同じ彫刻家の方の作品が続けて3体が出品され、
全部私が落札してしまいました。
出品地は4体とも違い、
横浜、神戸、千葉といったような感じだったと思います。

私は、インターネットオークションはしませんが、
友人に頼んでこの入札をお願いしました。
そして、受け取って驚いたことがあります。


なんと左から3体は同じ丸太から木取られたものだったのです。
それも、彫刻家の方曰く、
私が以前この方にお送りした楠の丸太とおっしゃるではないですか。

私が九州産の楠を高山の彫刻家の方に送り、
それが彫刻されてそれぞれの人手に渡った童子さまたちが、
九州の私の家に戻ってこられたという不思議な話でした。




台座の裏側です。
写真ではわかり難いのですが、木味、杢ともに同じです。
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●vol.6 “高いものには訳がある”  Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG

お久しぶりです。今回は、久しぶりなのに偉そうですが、
“高いものには訳がある”
というテーマでお話をしたいと思います。


私が一番好きな木は、TEAKです。
日本での通称はチークで通っています。

TEAKには天然林から切り出されるものと、植林されたものがあります。
植林は環境問題に於いて重要な事なので、続けていかなければなりません。
でも、天然林の伐採も上手く使うことで環境問題に寄与することは出来ます。
それは、伐採された天然林を大事に使うことです。

例えば、TEAKで家具を作り、それを孫子の代まで大切に使う。

孫子の代まで使うことで、木が育つ時間を稼ぐことが出来ます。
天然林から切り出されたTEAKには永い時間を耐え抜く力があります。
木材に性能という言葉は何か変な感じがしますが、
あえて使わせてもらえば、天然林から切り出されたTEAKほど
あらゆる項目において秀でた木材はありません。

虫害に強く、耐水性は抜群、灼熱の太陽や暴風雨に晒されても
殆ど干割れすることはありません。
だからこそ乗客や乗組員の命を守らなければならない
豪華客船の甲板に使われるのです。


家具を永く使うためには、いろんな要素が必要になります。
頑丈な素材はもちろん、それを支える構造、美しいデザイン、機能性等々。
挙げれば枚挙にいとまがありません。

でも、何にもましてその家具が出来るまで、
いろんな人が力を注ぎ込んだ現実を知れば、
粗末になることも少なくなるような気がします。

木は二酸化炭素(CO2)を吸って、酸素(O2)を出しますが、
それは CO2−O2=C の式のとおり
木の体内に炭素を閉じ込めることなのです。

炭素を閉じ込めた木を使って素敵な家具を作り、
その家具と出会った方は孫子の代まで大切に使う。

素晴らしいことだと思いませんか?




これは私が最近買ったTEAKのスツールです。永く使えそうです。
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vol.5 “字は口ほどにものを言う” Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG
 Mr.成井の「粋な木遣い」というカッコいいCOLUMN名を島田社長に付けてもらっていながら、
間を空けすぎて登場しにくくなってきたような気がしている近頃の私です。
 
皆さん、柾目とか板目という言葉を聞いたこと、ありますよね。



これは柾目です。



そして、これは板目です。


どちらもTEAK独特の綺麗な木目ですが、同じ木から取れたこの板は、

それぞれ別の表情をしています。
柾目は、おとなしくシンプルな表情をしています。そして、板目は少し派手な表情をしています。
見た目の通り、柾目はおとなしくあばれにくい性質を持っていて、板目は、少しやんちゃな面を持っています。
だから、柾目は構造的に年数が経って木が動くと困るようなところなどに使い、板目は、装飾性を重んじたいところなどに使うのです。
木に口はありませんが、“目は口ほどにものを言う”の格言の通り、木もやっぱり見た目のとおりなのです。
柾目の柾の字は、木が正しいと書きます。そして、板目の板の字は、木が反ると書きます。

本当に、“字は口ほどにものを言う”です。

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●vol.4 TEAKと“象さん”  Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG
お久しぶりです。
今回は、ビルマにおけるチークと“象さん”と人間の関わりについて、でいきます。
いきなりですが、まず下の古い写真をごらんください。




この写真、何だかわかりますか?

これは、ビルマ(現MYANMAR)でチークを山から切り出す時、
力を発揮する“象さん”とその象使いの部隊です。
この写真は古いものですが、現在でもこの方法が主流です。

そして下の写真は、見ての通り“象さん”が原木を引っ張っているところです。
何せ古い写真ですのでわかりにくいのですが、
まぎれも無く象を使ってチークの原木を切り出しているところです。
時代は、察するに植民地時代から以降ではないかと思います。

他の国では、木を切り出すのに“象さん”を使うことはほとんどありません。
ブルドーザーなどの重機が使われます。
しかも、トラックが入れるように森を切りひらき道もつくらなければなりません。

でもこの国では、“象さん”の手(足?)を借りて木を切り出します。
ブルドーザーが通らないような狭い道でもOKです。

アジア象は、とても賢く、大きな体に似合わず木と木の間を上手くすり抜け、
考えられないような急勾配の斜面に立った木を器用に切り出してきます。
勿論、木を切るのは人間ですが・・・。
こうして切り出された木を、私は、大切に出来るだけ永く使いたいと思っています。

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●vol.3 木材の宝石TEAKの隠れた力    Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG
お久しぶりです。

私のコラムも3回目になりました。
前回は、ミニチュアのコンロラバス、とても小さなモノの話でした。
今回は、第1回目同様大きなモノの話でいきたいと思います。

第1回目のコラムで登場した客船Diamond Princessは、
11万トン級の大きな客船です。
2004年に長崎の三菱重工業で建造された客船ですが、
実はこの時、他にもう1隻、
同型のSapphire Princessという船も同時に建造されました。
そして、この2隻の船にはこれまた第1回目に登場した木材、
TEAK(チーク)がふんだんに使われています。

造船の歴史の中で、TEAKと船は切っても切れない縁があります。
15世紀中頃から17世紀中頃までの大航海時代に
ヨーロッパ諸国は南アフリカのケープタウン沖をまわり、
こぞってアジアを目指しました。
その頃は、船体全部が木造の船です。
荒れ狂うことで名高いケープタウン沖では遭難が相次ぎました。
そしてその遭難の確率を格段に減らしたのが、
インド東部からインドシナ半島にかけて自生するTEAKの発見だったといわれています。
OIL成分が豊富に含まれているTEAKは、耐水性に優れ、
接合に使う金具を保護し、その狂いにくい性質から海水の浸入を防いでくれたのでしょう。
現在は、造船技術が格段に上がりTEAKに頼る事は少なくなりました。
それにしても外部(床・手摺)には大航海時代のなごりで
客船や帆船にはTEAKがふんだんに使われます。

帆船といえば古い伝統的なものを想像しますが、
この帆船は、トルコで最近建造された船で、
最新技術を投入された帆船です。
高性能GPSは勿論のこと、大変な作業が必要な帆張りもスイッチ一つです。

でも、やっぱりDECK(甲板)はTEAKです。
私もいつかは・・・、と思っても難しいでしょうけど、
海にはロマンを感じられずにはいられません。

原稿が、いつも遅くなり、島田社長にはご迷惑を掛けておりますが、
次回は・・・

がんばります。

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●vol.2 コントラバスのミニチュア    Mr.成井の「粋な木遣い」

category >GUEST BLOG
 

コラム「粋な木遣い」、本当に長らくお待たせしました。
本当に長らく・・・、第2回が遅くなりすぎて、お恥ずかしい次第です。
さて、今回は、第1回のTEAK原木という大きな話から、
手のひらに載るような小さな話でいきます。

木にたずさわっているといろんな表情をした木に出くわしますが、
昨年、出張先のタイ・バンコックで見つけた、
全長20cm程度のコントラバスのミニチュア(写真左にあるのは押ピン)。
もちろん、音は出ません。

そこの親父さん曰く、家業のペッパー屋を継いで独自に木製ペッパーミルを作り始めたら、
木工にハマっていき、このようなミニチュアを作るようになったとの事、いやはや驚きました。
というのも、使ってある木がとても硬く、ある意味で加工しにくい木なのです。

まず、胴の部分は花梨の瘤(こぶ:burl=装飾性の高い家具などに使います)を使っており、
ネック・指板・エンドピン・テールピンなどは黒檀の中でも特に硬い通称“マグロ”を使っています。
そして、弓はローズウッドです。

特に花梨の瘤は木理が交錯していますので、
カットや研磨を思ったとおりの線でこなすのは難しいのです。
それをこの親父さんは、難無くこなしているばかりでなく、
見事なセンスで形状を作り出しているのです。
まったく実用的ではないのですが、
私としては、こういうものを作ろうと思った親父さんに脱帽です。
何かに一心不乱に取り組む、木の美しさ以上にきれいなものなのかもしれません。
私も明日から何か作ろうかな・・・。
(今日からでないところがみそです)

次回のコラムは、3ヶ月後程度を目指します(予定)。

+++++


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●vol.1 高価なTEAKは、ネットが掛かっている。   Mr.成井の「粋な木遣い」

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こんにちは、karf代表の島田です。
今日からスタートする新しいコラム「粋な木遣い」についてちょっと解説を・・・

懇意にお付き合いさせていただいてる家具メーカーに福岡の広松木工さんがあります。
社長のユニークなお人柄と、積極的なオリジナルの商品開発で有名なメーカーで、
いつも感心し元気をいただいているのですが、
その広松社長が木材のスペシャリストとして絶対的な信頼を寄せるのが、
今回コラムをお願いする事になった成井氏です。

成井氏は100年以上続いた材木問屋のご子息で、
北米、東南アジア、ヨーロッパを木材求めて20年以上も飛び回っておられます。
タイの家具工場のオーナーの一人でもあります。

「類は友を呼ぶ」とは良く言ったもので、この成井氏も広松社長に負けず劣らずのお人柄で、
実はkarfリニューアル工事の際、ご自分の自邸用にと大切に保管されていた絶品のチーク材を、
快く(泣く泣くだったかも??)分けていただいたのがきっかけで、
以後お付き合いさせていただいております。
今回無理をお願いして我々の仕事と切っても切り離せない、
木材に関するコア(?)なお話を聞かせていただくことになりました。

これで貴方も木材通!?

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はじめまして。

いつのまにか、karf magazineでコラムを書かせていただく派目になってしまった成井です。
木材のことが、好きでたまらなく、きれいな木を求めてどこへでも出かけて行きます。

今年5月にもMyanmar(ミャンマー)に行って来ました。もちろん、Teak(チーク)を求めて。
そう、karfのお店の床に張ってある“あれ”です。
あの床に使っているTeakは、最高級の品質で、2004年に長崎で建造されたDiamond Princessや、
イタリー製のラグジュアリーボートなどに使われているデッキと同等の品質です。

その床の上に、ブラジリアンローズでできたなんとも雰囲気のある家具とか、
スペースシャトルのパーツ?やアルミのお地蔵さんを置いてあるのがkarfというshopなのです。
よく考えてみると、本当に凄い組み合わせですね、お店の中。

+++++

私たちは、Teak原木の買い付けをMyanmar政府が行う国際競争入札にて行います。
私にとってのお目当てグレードは、高価なVeneer Grade
(ヴィニアー グレード:一般にベニヤと呼んでいる合板は、このヴィニアーが語源です)と、
Saw Grade(製材グレード:ピンきりですが入札材の大半はこれ)があり、
高価な原木の山には、最初の写真のように割れ防止のネットが掛けられています。
Saw Gradeには掛かっておりません。

これは「Veneer Grade」。直径は、50〜60cmくらいでしょうか。
やっぱりネットが掛かっています。



これは「Saw Grade」。山の上のほうに乗っかっている大きいやつは、
直径1mくらい、樹齢で300〜400年くらいはいっていると思います。
でも、これにはネットが掛かっていません。

Myanmarから木材を買いつけてきたというと、熱帯雨林の破壊とお叱りを受けそうですが、
Teakは植林可能な樹木で、Myanmarでも政府の手で植林がなされています。
伐採のスピードと樹木の成長スピードのバランスをとるのは、難しいと思いますけれど、
木でできたモノ(家具・建物など)をできるだけ長く使う努力をしていただくことで、
樹木の成長する時間を稼ぎ出していただきたいと思っています。
そういう意味でもkarfにあるusedの家具は、理にかなっているのです。

+++++

何か止め処ない話をしてしまいましたが、このコラムを書く話、
実は、今年の1月にkarf島田社長のご依頼を受けたのですが、
な、なんと半年もかかってしまいました。こんなに短い文章なのに・・・。

今後は、島田社長の“買ってどうするのアルミシリーズ”に対抗するわけではありませんが、
“杢(もく)シリーズ”で行きたいと思いますので、宜しくお願いします。

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